娘が、宮沢賢治に夢中だ。
昨年の秋に息子が子ども記者の取材で東北へ行き、宮沢賢治記念館も訪れた。
パンフレットを見て、どんな本があるのか気になって図書館で借りてくるようになった。
最初は絵本で、児童書で、マンガで・・・
三上博史の「グスコーブドリの伝記」の朗読をキャンプのときに家族で聞いた(←夫と私は途中で熟睡。)のも、楽しかったらしい。
いろんな表現になっている宮沢賢治に出会って、惹かれていくようになったようだ。
私にとっては、苦手な作家のひとり。
なじみやすい?「注文の多い料理店」も「やまなし」も、独特の世界観についていけてない。
しかも、娘が一番好きなのは「猫の事務所」。
- 猫の事務所 (日本の童話名作選)/偕成社
¥1,680 - 猫の事務所の書記の中に、一匹のかま猫がいました。
- かま猫とは、寒さに弱くて、夜かまどの中に入って眠るため、
- からだが煤で汚れている猫のことです。
- かま猫は、猫仲間のきらわれ者。
- 事務所でも、ほかの書記たちにいつも意地悪ばかりされているのです…。
私が一番好きな「太宰治」とは、また違う種類の【暗さ】を感じる。
マンガ版も読んだが、「????」となり、読み飛ばして娘に怒られた。
「ここの、この文章がいいんよねぇ~」と嬉しそうに話す娘。
息子に続いて、またもや共感できない我が子に「成長」してきた、と感じてしまう。
思い返せば、私が太宰に夢中になったのは小2だった。
・・・母親はどう思っていたんだろう。
中原中也や萩原朔太郎に傾倒していた小5~6頃。
祖父母の住む前橋にある「前橋文学館」にばっかり行きたがった私を。
娘の自由研究は、宮沢賢治とますむらひろしの世界を工作にする・・・らしい。
イーハトーヴやらアタゴオルやら。
花巻に連れて行かねばかな(笑)